コーヒーが冷めないうちに
2015年刊行
6,761pt
TOTAL SCORE
コーヒーが冷めないうちに
こんな方におすすめ
後悔や別れを抱えた人、泣ける感動作を気軽に読みたい人に向く
読者の声を分析
支持されている点
- 過去に戻っても現実は変えられないという設定が感動を生むと評価される
- 心の変容を描いたテーマの温かさが支持されている
- 連作短編としての話ごとの感動が評価されている
賛否が分かれる点
- 各話でルール説明が繰り返される点を冗長と感じる声が多い
- 文章が脚本的・説明的で文学的な深みに欠けるという指摘がある
内容紹介
舞台は、ある街の路地裏にひっそりと佇む喫茶店フニクリフニクラ。そこにはひとつの都市伝説がある。とある席に座れば、望んだ時間へ戻れるというのだ。しかし、そのルールは非常にめんどくさい。過去に戻っても現実は変えられない。コーヒーが冷めてしまうまでのわずかな時間しか猶予はない。それでも人々は、伝えられなかった言葉を求めてこの店を訪れる。本作はそんな喫茶店で起きた四つの物語を描いたデビュー作だ。別れた恋人、記憶を失いゆく夫、家出した姉、そして命を懸けて出産を選ぶ妊婦。ある読者はこう評している。「過去は変えられないと知って初めて、彼女たちは相手を本当に見つめ始める」と。起こった出来事は変えられない。しかし、受け止める心は変えられる。涙を誘うだけの物語ではなく、親しいからこそ言葉にできなかった思いと、すれ違いの痛みを丁寧に描いた連作短編集である。あなたなら、コーヒーが冷めるまでのあいだに、誰のもとへ向かうだろうか。
6,761pt
TOTAL SCORE
満足度 0.806
TOTAL 7,043 reviews